自分の前にこの写真が突然現れた。
ずいぶん前だろうけど、
すでに今現在大好きなターンであるカービングスラッシュをしている。
いつの時代かと調べてみると、
2002年6月、コスタリカ。
すでに14年近く経過している。
とすると、
私は35歳で、カイラは5歳で、ノアは3歳のとき。
Cole HPS 5’10” 2002 June
これは、サーフファースト(廃刊中)とUSサーファー誌の取材で、
私はフォトグラファーとレポルタージュ(レポ)記者として、
コスタリカに行き、3週間近くをプロサーファーに密着していた。
いつも撮影が終わると、
上がってきたプロサーファーに
「1本だけ撮ってクダサイ」
そうやって自分の機材で、
撮ってもらったものだと記憶している。
この旅でのサーフィングは、
「1本だけの波」
そんな日々であった。
そうでないと、
ブレイクまで相乗りしてきている身であるし、
外国人は個々の人なので、
言えばわかってくれるのだろうが、
気を回してーー日本の人たちのようにーー
「1本と言わずに30分は乗ってきてください。どうぞどうぞ」
そんなことは言われない。
下手をすると、
自分たちが空腹という理由で辺地に置いていかれる可能性すらある。
この文字通り一本勝負は、さすがにワイプアウトしたら
「もう一本」と言えるだろうが、
みんなサーフ後の空腹で待っている状態なので、
時間もかけられないし、
さらにはあまりみっともないことはできない。
「自身の集大成」
そんな気持ちで集中して波に乗っていた。
この方法だと、
プロたちが1日2ラウンドすれば、2本乗れるという、
抑圧されたサーフィンタイム。
「写真家はオモツライ」
これは、
おもしろくて辛いという、
糸井重里さん風のキャッチコピー。
さすがに翌年は、自身でレンタカーを借りて、
撮影後は思う存分サーフできるように進化したのを付け加えておきます。
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閑話休題。
これはすでに先々週のできごとだが、すっかり積み残していたのでここに。
若い人に混ざって、若い人気分で渋谷に行ったのは、
『ピルグリム サーフ+サプライ』
というアメリカ東海岸由来のお店に行きたかったから。
このお店のことを調べるとこうあった。
“自然と都会のデュアルライフ” をコンセプトに、
サーフィンを中心としたアウトドアアクティビティのあるライフスタイルを
アメリカ東海岸のカルチャーというフィルターに通して提案するショップ。
ブルックリンとモントークにショップを構え、
ブランドディレクターであるクリス・ジェンティールを中心に有機的に広がるコミュニティは、
街のハブ的存在だけでなく、アメリカ各地からも注目を集めています。
この「ピルグリム サーフ+サプライ」のコンセプトを東京にローカライズするべく、
彼の理念でもある「ART」「LIFE」「LEISURE」「WORK」という4つのキー ワードを軸に、
ファッションだけでなくアクティビティに及ぶ多彩なコンテンツで皆様をお迎えします。”
なるほど、こんな場が都内に、
しかもサーフショップだというのがすばらしい。
なんと!
大瀧詠一さんの
「ロングバケーション」のA面が豊かなアナログ音質でかかっていて、
それは私がここまでの電車の中で聞いていたものと同一であったことにも驚き、
同じ大瀧詠一さんファンのD先輩(前出)、
そしてRVCAの洋平さんに連絡するに至った。
どうやら洋平さんが大瀧詠一さんのことを
ここのディレクターのクリス・ジェンティールに伝えたのだそうで、
なんだか世界は狭い、そんなことを思っていた。
入店すると、
この五十嵐さんが満面の笑顔で向かえてくれた。
ありがたいことに私のことを良く知っている。
聞いてみると、NAKISURFの読者であるという。
「こんなアウェイなのにありがたい」
そう思っていると、
「不思議探偵」
そんなやたら個性的なヒゲの人が満面の笑みを浮かべてこちらにやってきた。
なんと生越さん(オゴチャン)友人のピグさんということで、
いただいた彼の名刺にはMr.Piguと書かれていた。
くだんの大瀧詠一さんの件もあったので、
「恐るべし!ピルグリム」
そんなことを渋谷の坂の上で感じていた。
そのMr.Piguさんと五十嵐さん。
この後、それはおいしい地ビールがあるというので、
それをいただいて、大瀧さんの音に包まれる幸せを感じ、
やはり「音楽は渋谷に限る」という目黒のサンマ状態になってしまった。
電車の中でインスタグラムを開くと、
Seeaのページが暖かそうな水着で、
突然暖かいところに旅がしたくなった。
ノースハワイのみんなは元気だろうか、
そんなことを想う千葉日です。
それではまた明日ここで!
Have a great day!!!
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